企業メッセージ

おしぼりは環境に優しいリユースリーダーです

当社はただのタオルメーカーではなく、おしぼり業という事にこだわりを持って、日々活動をしております。それは、主な収益の源泉がおしぼりのレンタル事業であり、数多くのお客様がおもてなしをされる度に、1本1本のおしぼりをご活用頂いているからこそ、他の事業部門への展開と繋げられている自負があるからです。

かたや一方で客観的に事業領域を見つめ続けなければならないこの厳しい時代に、日本固有の文化おしぼりの伝承に責任と誇りを持ちながら、こうして日々事業活動を出来る事に、地域社会を中心としたお客様、お取引先様、従業員といったステークホルダーの皆様に心より感謝の意を申し上げます。

また、当社がおしぼりといった尊いおもてなしの産業に関わっていられるのは、地球という緑に恵まれた、この世の中で一番美しい星の上に存在するお陰であり、その自然の綿100%の恵みや森羅万象の理に多くの恩恵を受けながら、持続的成長が可能な企業経営を続けていく為に、環境問題対策、社会貢献といった企業の社会的責任を今後も果たしてまいりたいと思います。

はじめに

おしぼり包装作業現場

おしぼり包装作業現場

藤波タオルサービスは東京都国立市に本社工場を構える、おしぼりレンタルを本業とした従業員総数約170名の企業です。1967年の創立以来、「おしぼり一本の命は会社の礎である」の社是のもと、全社一丸となっておしぼりを中心とした顧客価値の創造を提供してまいりました。

事業内容としては東京エリアをコアの事業領域として、神奈川、埼玉、山梨まで約6,000件の外食産業を中心とした、自社の物流便によるおしぼりのレンタル事業の他、PB商品の開発も含めた業務用消耗資材販売、美容タオルレンタル、ダストコントロール事業です。業務用消耗資材販売においては、得意先への直販に限らず、卸販売、EC通販にはじまるBtoBの全国販売網を拡大しており、現在も様々なPB商品開発を国内はもとより海外でも行なっております。

さらに近年ではデザイン経営を実践し、経営層直轄で社内にデザインスタジオを構築し、消費者への情報提供をデザイン・ビジュアル面からも行なっております。

日本発祥の固有のおしぼり文化を事業軸の中心に見据え、「伝統と革新」を重んじ、時代と共に変えていくものと守るべきものを見極め、今後も顧客価値の高いサービスの提供を目指してまいります。

おしぼりの歴史

日本古来の文化おしぼり

日本古来の文化おしぼり

そもそも、おしぼりの歴史とは江戸時代(一説には室町時代)に始まったとされる、日本固有 の文化と言われております。慶長3年に徳川家康が東海道を中心に宿場町を設置し、旅行ブーム が起き、東海道五十三次にも登場する様な宿場町や 茶屋に、旅人が多数行きかう様になりました。

そこで、旅籠に立ち寄った旅人の疲れを癒す為に、 布を水にひたして差し出したのが”おしぼり”の起源と言われております。ホスピタリティという語源も、 病人を手厚く看護した事により病院のホスピタルから派生 したと伝えられておりますが、おしぼりも日本人特有のお もてなしと言ったまごころが生んだ人情のサービスと言え ます。

その後、おしぼりは日本人の高い衛生観念から食事の 際にも提供される様になりました。戦後の高度経済成長 による外食産業ブームの中で、郊外型のファミリーレス トランや焼肉、居酒屋等も多数生まれ、飲食店の企業化 が進む事でチェーン店化も進行していきます。それ に伴い、おしぼり業の企業化が始まりました。 それまで自家製でおしぼりを濡らし、手で1本1本丸めてお客様に提供するお店のスタイルだっ たのが、レンタルという事業に生まれ変わっていったのです。おしぼりは、飲食店やオフィス等 がお客様をお迎えする際のファーストコンタクトとして活用され、時に食事前、食事後の2本出 しや、両手でおしぼりを拡げて提供する等のこだわりにより、接客時の演出にもなくてはならな いサービスとなりました。

しかし、一方で外食産業の競争激化や、原材料の値上がりによるコスト意識の高まりから、手 軽な使い捨ての紙おしぼりも普及してまいりました。環境と人に優しい綿1 0 0%のタオル地から、 パルプ不織布等の紙素材によるウェット技術の進展も重なり市場規模が拡大する一方で、本来の おしぼりのおもてなしと言った「心のサービス」から「物のサービス」へと変遷をしていきます。 また、欧米発のファーストフードやカフェスタイルのチェーン店等により、紙おしぼりさえも提 供しない業態も広がる中で、かたや日本古来のおしぼりが”OSHIBORI”と呼ばれ、世界中の日 本食ブームと相まって、北米やアジア、オセアニア地方等の和食レストランでも提供され始めて おります。外国人が日本を訪れた際に驚くのが「ウォシュレット」と「おしぼり」と言われているくらい、海外からも注目を浴びている日本固有の文化なのです。

当社を取り巻く環境

おしぼりレンタルの市場規模がピーク時に比べて減少している中で、当社は顧客価値の創造に よる付加価値サービスや他業界への参入等により、 ここ数年来、売上が順調に成長をしております。 しかし、業界全体を取り巻く環境は決して優しい訳ではなく、一方では廃業に追い込まれていく 会社もあり、依然当社としても気を緩めず今後も事業展開を図っていかなければなりません。

当社を取り巻く外部環境としては、近年においては競争激化によるダンピングのための単価下 落や、原油高による資材高騰、ガソリン等の物流経費増が代表的に挙げられます。また、業務の中心が労働集約型の産業となる事から、今後の少子高齢化時代にいかに人材を確保していくかも 急務となっております。さらに、職場環境の改善や、次世代の人材を教育する人事制度の構築に 加え、ジェンダーフリー、尚且つ障害者の雇用促進も逐次検討していかなければなりません。

この様な厳しい外部環境に直面する中、当社では2 0 0 4年に中期五カ年計画を掲げ、お客様の視 点に立った事業展開を図り、企業価値を高める事を主眼として活動をしてまいりました。五カ年 計画の主要項目としては、「新しい分野への営業開拓とコア事業の営業強化による事業の拡大」、「情報リテラシーの強化、及びI T化の推進による『利益』を創出する体制の構築」、「次代を担う人 材育成と教育システムの構築」、「社員のライフタイムバリューの向上を目指した働きやすい職場 環境」等を掲げました。今後もお客様の視点に立った事業活動を、社員一同、真摯に取組んでま いります。