国立まと火

国立まと火花火が「動」ならまと火は「静」

まと火とは・・・

 

秋田県北部の旧合川町(現・北秋田市)で行われている伝統行事。先祖の霊を家に迎え入れる行事。
旧合川町では、住民が古着などを固めて「ダンボ」と呼ばれる木綿の玉を作り、春の彼岸に各集落で燃やします。
毎年、お盆の8月14日には阿仁川のほとりで約1.2キロに渡り、約200個のダンボがつるされ、川面を炎で照らします。まと火は、墓の前でわらを燃やす風習から発展したとみられ、昭和初期に盛んになったという事です。

 

国立市で、なぜ「まと火」?

秋田県北部の旧合川町はかつて、児童のホームステイなど国立市と交流を行っていました。
2005年の合併により、北秋田市となった後、一旦は交流が途絶えてしまいましたが、
多摩川の清掃活動を行っている「クリーン多摩川国立実行委員会」の方が、旧合川町の
「まと火」の話を知人から聞き、冬に行われる「どんど焼き」に並ぶ夏の行事として検討。
今年3月、彼岸のまと火を視察し、幻想的な炎に魅了され、国立市周辺のお盆の迎え火の
時期に合せて「国立まと火」を企画、実施となりました。

おしぼりのリントからダンボ(火種)へ

通常のダンボは古くなった洋服や下着等を丸めて再利用しているもの。秋田の旧合川町では、各家庭で1つづつ作り提供されています。
さて、国立まと火ではどうやってダンボを調達しようかとなり、当社のおしぼり洗浄時に出るおしぼり(タオル)の繊維(リント)が候補となりました。
大きな洗濯機(12層の洗濯機)の中で洗われているおしぼりは、洗浄時に抜け落ちる繊維が毎日出来てしまいます。
(1日約7キロ。水分を含んだ状態です)このリント(繊維)を玉状に丸めてダンボの核といたします。

水分を抜く為にしばらく乾燥させ、乾いたリントの球に
長い帯の様な布を巻いて整形いたします。
この後、針金を使って吊し、ダンボの準備が完成です。

華やかな花火と違い、静寂の中で行われたまと火
国立市の夏の風物詩となる様に、これからも活動を続けていきたいと
思います。来年の夏に向けてリントの球を製作中です。